奇跡①
がんの激痛に苦しんだのは、たったの一度だけ
がんが進行して末期になると、ほとんどの方が痛みで苦しまれ、
その痛みで疲弊してお亡くなりになられるそうです。
父の場合、狂うほどの激痛に襲われたのは、一度だけでした。
これには主治医の先生はじめ、父がお世話になった医療従事者の方々が口を揃えて
「ありえない」ことだと驚かれました。
奇跡②
脳への転移
主治医の先生曰く「前立腺がんの転移では、通常なら脳に転移する前に
内臓がダメになってお亡くなりになられるので、脳に転移した患者さんは初めてです」
内蔵へあちこち転移する前に、脳に転移した為、がんの痛みが出なかったのでは?と私は思っています。
奇跡③
寝たきり状態から歩行可能に
脳への転移により、緊急搬送 → 入院
左半身が麻痺して、徐々に寝たきり状態になりました。
毎日2回のリハビリによる成果で、起き上がれるようになり、ベッドの柵につかまって立てるようになり、
遂には廊下の手すりにつかまりながら歩けるようになりました。
寝たきりだった父が、ナースステーション前の廊下で歩く姿を目の当たりにした医療従事者の方々は、
驚いていらっしゃいました。
中には涙を浮かべる看護師さんも。
報告を受けた主治医の先生が翌日の回診時に、偶然居合わせた私にこう言われました。
「医師がこんな事を言うのはおかしいのですが、奇跡としか思えません。
何が起こったのか全く分かりません」
奇跡④
退院
緊急搬送された日、主治医の先生から余命1か月と宣告されました。
当然、医療従事者の方々は、生きて自宅へ帰れるとは思われていませんでした。
それに対して私達家族は「家に帰りたい」と言う父の願いを叶えようと思いました。
余命宣告を受けた一ヶ月半後、父の願い通り、自宅へ帰る事が出来たのです。
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