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最善の解決策は心の中に

最善の問題解決策は、自分の心が知っています。

 

私の実体験でご説明しますね^^

 

35年前の独身時代。

 

中小企業の支店の事務職をしていました。

 

事務員は先輩と私の二人。

 

電話が鳴ったら、率先して私が出るルールでした。

 

ある日、いつものように私が電話を取った時の事です。

 

電話に出ると、いきなり怒鳴られました。

 

あまりの大声に、受話器を離したほど。

 

よーく聞いてみると、本社の営業課長でした。

 

そして怒りの内容は、私の隣に居る先輩のミスにより、お得意先から課長へ直接連絡があったとのことでした。

 

それが分かった瞬間、「私じゃありません」と言おうと思いました。

 

でも、私のミスだと完全に思い込んでいる課長に対して、それを否定すると火に油を注ぐようなもの。

 

そのミスは、早急に訂正する必要があって、私にでも直せる内容でした。

 

この状況を瞬時に判断した私は、怒り心頭の課長に謝りました。

 

電話を切った後、速やかに訂正作業に取り掛かったのでした。

 

* * *

 

数日後、本社の課長から電話がありました。

 

すると、数日前とは真逆で、電話に出るなり「すまんかった」と平謝りされたのです。

 

そして、次に本社の2つ上の営業さんに電話を代わり、私はこう聞かれました。

 

「あのミスは、本当は自分じゃなかったんだろ?」

 

と、私のミスではなかった事に気づかれたようでした。

 

それで課長が謝ってくれたのか、と納得しました。

 

私はこう言いました。

 

「あの時は完全に私のミスだと思いこんでいた課長に、それを訂正する事よりも、

私にでも修正出来る事だったので、それを優先しました」

 

これを聞いた営業さんは「お前凄いな!」と驚かれたのでした。

 

* * *

 

誰でも怒られるのは嫌ですよね。

 

でもこの場合、一番大切な事は何が最優先なのか?

 

誰がミスをしたのかは問題ではないんですよね。

 

この事を当時の私は、支店の営業さん達の水掛け論を散々聞かされて、自然に学んでいたんです。

 

だから、誰のミスかなんて関係なかったのです。

 

そこに意識を向けていたら、問題が解決するどころか、余計に問題が大きくなっていたかもしれません。

 

どうすればお互い気持ちよく問題が解決するのかを考える方が健全なんですよね〜。