· 

余命1か月と診断された父が起こした奇跡〜生きてるだけで奇跡

前回の記事で、父が起こした奇跡を簡単に書きました。

 

ここからは、詳細を書こうと思います。

 

緊急搬送されて、脳のMRIを撮り、脳神経外科の先生からの説明を受けました。

 

「とても予断を許さない状況」だと言われ、「覚悟しておいて下さい」と言われました。

 

そして、延命の為の治療として、放射線治療をすすめられました。

 

その場で決断を迫られましたが、即答する事が出来なかったので、考える時間が欲しいと言いました。

 

治療を開始するなら早いほうが良いということで、1時間後に診察室へ行くことになりました。

 

その前に、先生に質問をしました。

 

放射線治療をした場合、どれぐらい延命になるのか?

 

どの場合もそうだと思うのですが、個人差があるので、必ずそうだとは限らないこと。

 

それを踏まえて言われたのは、人間らしく生きられる期間は短くなる場合も有るということでした。

 

放射線治療をして、仮に腫瘍が減ったとしても、ただ息をしているだけの状態で延命になる場合もあると。

 

やっぱりそうかと思いました。

 

なので、私の結論はすでに出ていたのですが、私の一存では決められないので、一旦診察室を出ました。

 

そして、他の家族が揃ったところで、先生からの説明をすると、私と同じ気持ちで意見が一致しました。

 

その意見を先生に伝えると「そうだと思いました。僕も同じ立場なら、放射線治療はしないと思います」と・・・

 

* * *

 

私達がなぜ、放射線治療を拒否したのかと言うと・・・

 

おそらく、完治が見込めるのなら、もしかすると結論は違っていたのかもしれません。

 

この場合、あくまでも延命の為の治療だったことと、父が高齢だったこと。

 

高齢な父に、苦しい治療はしたくなかったのです。

 

残された時間が短いのなら、痛い思いをせず、安らかな最期を迎えられるように。

 

ただそれだけでした。